大谷祖廟

大谷祖廟は、京都市東山区円山町にある真宗の開祖親鸞聖人の廟所である。
真宗大谷派に属し、東大谷とも呼ばれる。
本尊は親鸞像である。
「御伝鈔(ごでんしょう)(本願寺聖人伝絵)」によると、親鸞聖人は弘長2年11月28日に90歳で亡くなり、東山延仁寺で荼毘に付された。
その後、東山の西の麓 大谷の地に埋葬され、笠塔婆が建てられたが、やがて聖人の墳墓は末娘の覚信尼(かくしんに)によって移され、廟堂が建立された。これが本願寺の起源である。
慶長7年(1602年)東本願寺第12代教如上人が本願寺の東西分派に伴い、親鸞聖人及び本願寺歴代の仮墓を本願寺境内に建立した。
寛文10年(1670年)東本願寺第14代琢如上人が、親鸞聖人・第12代教如上人・第13代宣如上人の墳墓をこの地に移し、「大谷御坊(ごぼう)」と称されるようになった。
元禄14年(1701年)第17代眞如上人によって墳墓の改葬が行われ、本堂を建立した。
明治5年(1872年)に「大谷管刹(かんさつ)」に名称が変更され、明治9年(1876年)には「大谷別院」、昭和27年には「大谷本廟」、昭和56年(1981年)には「大谷祖廟」に改称された。
花文字で描かれている「遠慶宿縁」は「遠く宿縁を慶べ」(教行信証 総序 真宗聖典149頁)と読み、親鸞聖人が阿弥陀仏の本願の教えに出遭える喜びを表わした言葉である。
平成21年(2009年)9月に「親鸞聖人墳墓の地(大谷祖廟)」として、真宗大谷派(東本願寺)宗史蹟第1号に指定されている。
京都市内主要ターミナルから京都市バスで「祇園」下車、徒歩10分。



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