西禅院

西禅院は、和歌山県高野山壇上伽藍北の谷上にある高野山真言宗別格本山である。
元は、行基作と伝えられる正観音菩薩が本尊であったが、親鸞の草庵と合併した際に親鸞が自ら彫って拝んだという阿弥陀如来が本尊となったと言われている。
創建の詳細は不明ながら、平安時代後期に、隠岐上人とも呼ばれていた明寂が開いた寺と言われる。
また紀伊続風土記は、当院の過去帳によって開基を泉勝としている。
寺伝によれば永久年間(1113-1118)、親鸞が草庵を営み阿弥陀院と称したが、のちにこれを当院に合併したといい、門前の石柱に「別格本山見真大師(親鸞)古跡坊西禅院」と記されている。
境内には、重森三玲が作庭した3つの庭があり、平成22年(2010年)に国の登録記念物に指定されている。→ 奥の院見真大師墓



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