千里の浜

千里の浜は、和歌山県みなべ町にある。
全長約2㎞、幅約20~100mの砂浜で、和歌山県名勝、天然記念物に指定されている。
古代では、岩代から目津崎までの浜を岩代の浜、千里の浜と呼び、熊野参詣の人々がはじめて海浜を通る場所であった。
そのため、伊勢物語、枕草子、大鏡、新古今和歌集など多くの文献に千里の浜のことが記されている。
鎌倉時代中期に作られた「西行物語絵巻」には、千里の浜、岩代周辺の景色や港に向かってくる帆船の様子が描写されている。
千里の浜は、本州一のアカウミガメの産卵地としても名高く、5月下旬から8月上旬にかけて、産卵の為に上陸するカメの姿を見られる。
平成30年6月には、みなべ町によって「千里ウミガメ館」が建設され、展示室には地元の保全活動を紹介するパネルなどが並べられている。
JR紀勢本線岩代駅下車、徒歩20分。→ 千里王子社


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