松花堂跡

松花堂跡は、京都府八幡市にある国史跡である。
石清水八幡宮が鎮座する男山には、「男山四十八坊」と総称されるほど数多くの宿坊が建っていた。
松花堂跡は、これらの宿坊の一つ泉坊跡で、江戸時代初期、松花堂昭乗(1582-1639)が、その晩年に一宇の庵(松花堂)を結んだ場所である。
その庵の建物は、明治維新の廃仏毀釈で撤去されたが、八幡市松花堂庭園の一角に茅葺宝形造りの茶室松花堂や泉坊書院の一部が移築され、昭和32年に移築先とその跡が国の史跡に指定された。
松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)は、真言宗の学僧で、小堀遠州や近衛信尋、沢庵宗彰などと交友があり、書道や絵画に優れ茶人としても著名である。寛永三筆の一人に数えられ、松花堂流(滝本流)の開祖である。
京阪電車八幡市駅下車、徒歩10分。(Y.N)



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