石清水八幡宮は、京都府八幡市にある神社である。
祭神は、応神天皇(誉田別尊)、神功皇后(息長帯比賣命)、比咩大神(ひめおおかみ)である。
貞観元年(859年)に、南都の大安寺の僧 行教和尚が豊前国宇佐八幡宮のお告げを受けて勧請したとされる。
創建以来、都の裏鬼門(西南の方角)を守護する王城鎮護の神、伊勢神宮に次ぐ国家第二の宗廟として朝廷に崇敬され、天元2年(979年)の円融天皇の行幸以来、天皇の行幸や上皇の御幸は240以上にもなる。
また、武運長久の神として清和源氏をはじめ全国の武士が尊崇を寄せてきた。
明治の初めに、官幣大社となり「男山八幡宮」と改称されたが、「石清水」の社号は創建以来の由緒ある社号であるため、大正7年(1918年)に石清水八幡宮と改称されて現在に至っている。
八幡造の本殿をはじめ、幣殿、舞殿、楼門、廻廊などにより構成され、現社殿は寛永11年(1634年)徳川家光の修造で、本社十棟が平成28年に国宝に指定されている。
本殿の東北角は、鬼門封じで、石垣を斜めに切り取った造りとなっている。
境内には、建武元年(1334年)に楠木正成が必勝祈願参拝の際に奉納したと伝わる樹齢700年の神木「楠」があり、京都府の天然記念物に指定されている。
また、トーマスエジソンが男山付近で採取された真竹でフィラメントをつくり白熱電球を完成させたことを記念して、昭和9年(1934年)にエジソン記念碑が建立された。
祭礼として、貞観5年(863年)に始まった石清水放生会が石清水祭として9月15日に行われている。葵祭、春日祭とともに、三勅祭の一つである。
京阪電車八幡市駅から男山ケーブルで男山山上下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。(Y.N) 関連サイト 石清水井・石清水社 松花堂跡 高良社(高良神社)