昭和天皇御製歌碑は、和歌山県高野山奥の院燈籠堂前庭にある。
昭和天皇皇后両陛下は、昭和52年(1977)4月18日19日に高野山を訪問した。
高さ2.76mの石碑には、次のように刻されている。
(前面) 御 製 侍従長 入江相政 謹書
史(ふみ)爾(に)見る おくつきところを 越(を)可(か)みつつ
杉大樹(おおき)並(な)むやま のほりゆく
(裏面)
天皇 皇后両陛下には昭和五十二年四月十八日の両日高野山へ行幸遊ばされました
その御砌特に御心を奥の院におとどめ遊ばされこの御製を賜りました
文字は侍従長入江相政氏の謹書によるものであります
総本山 金剛峯寺
御製とは、天皇、皇族が作った詩文や和歌を指し、現在では特に天皇のものに限って用いられる。
「おくつきどころ」(奥津城所、奥都城所)とは、墓場、墓所をいう。
南海高野線高野山駅からバスで「奥の院前」下車、徒歩約20分。バス停横に参拝者用の中の橋駐車場(無料)がある。
(出典:天皇陛下皇后陛下高野山行幸啓記念 総本山金剛峯寺)