特別史跡 高松塚古墳

特別史跡 高松塚古墳は、奈良県明日香村にある。
高松塚古墳は、7世紀末から8世紀初め頃に造られた古墳である。
昭和47年(1972)の発掘調査で石室内に描かれた壁画が発見された。
墳丘の内部には、16枚の凝灰岩の切石を箱型に組んだ石室(内部の奥行265.5cm、幅103.4cm、高さ113.5cm)があり、
その内面に漆喰を下地として、壁に色鮮やかな男女群像や青龍、白虎、玄武、日・月像、天井に星宿が描かれていた。
こうした壁画古墳は、日本では高松塚古墳とキトラ古墳しか知られていない。
石室は中世に盗掘されていたが、太刀の飾金具や銅鏡、ガラス玉などの副葬品の一部と、漆塗り木棺の破片などが出土している。

壁画の発見後、石室南側に保存修理のための施設を建設し保存対策を行ったが、壁画の劣化を止められず、平成17年に石室ごと取り出して修理することを決定した。
平成19年に石室を墳丘から取り出し、約500メートル離れた仮設修理施設で修理作業が進められた。
現在の高松塚古墳は、発掘調査の成果をもとに、築造当時の姿(下段部直径23m、上段部直径18mの2段築成の円墳)に復元したものである。
古墳西側には高松塚壁画館があり、再現された彩色壁画が展示されている。
近鉄飛鳥駅下車、徒歩15分。



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