武内神社(武内宿禰産湯の井戸)

武内神社(武内宿禰産湯の井戸)は、和歌山市松原にある安原八幡宮の奥宮である。
武内宿禰は、記紀などにみえる伝承上の人物である。
古事記によると、武内宿禰は第8代孝元天皇と紀伊国の日前宮を祀る紀伊国造第6代宇治彦の娘 山下影姫との間に生まれたという。
日本書紀では、第12代景行天皇が皇族の屋主忍男武雄心命(やぬしおしおたけおごころのみこと)を紀伊国に派遣した際、命と宇治彦の娘 影姫との間に生まれたともいう。
その後、武内宿禰は景行、成務、仲哀、応神、仁徳の各天皇に仕え、特に神功皇后の朝鮮半島遠征を補佐したと伝えられる。
また、宿禰は蘇我、葛城、巨勢などの大豪族の祖先として祀られている。
当社の境内には宿禰の産湯を汲んだといわれる井戸が残り、歴代の天皇に仕えるほどの長寿と伝わることから、
紀州徳川家に子女が生まれた時には、この井戸の水が産湯として用いられた。
わかやま電鉄貴志川線岡崎前駅下車、徒歩30分。


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