安原八幡神社は、和歌山市相坂にある神社である。
神功皇后が朝鮮から凱旋する際、忍熊王(おしくまのみこ)が反乱を起こしたため、
紀伊水門(現在の和歌山市)を経て帰還したといわれる。
神功皇后は、皇子を武内宿禰に託し、自らは日高郡衣奈まで迂回した後、再び安原の津田浦に上陸し、頓宮を建てて滞在したのが、当神社と言われている。
この地は武内宿禰の生誕地で、一族が勢力を誇っていたため、神功皇后も安心して皇子を託したという。
境内には、五代の天皇に仕えた長寿の武内宿禰にちなみ、長寿之井石碑が建立されている。
わかやま電鉄岡崎前駅下車、徒歩20分、拝殿前に参拝者用の駐車スペースがある。