鉄砲鍛冶屋敷

鉄砲鍛冶屋敷は、堺市堺区北旅籠町西にある江戸時代前期に建築された建物である。
天文年間(1532-55)に琉球にわたった堺の貿易商橘屋又三郎が、ポルトガル人から一挺の鉄砲を買い求めて堺に持ち帰り製造を始めたことから、堺は鉄砲の生産地として知られるようになった。
この屋敷は、江戸時代の鉄砲の生産現場としては国内で最古の貴重な建築物で、堺市の有形文化財に指定されている。
1689年の堺大絵図にも、「井上関右衛門」の名前が、この地に書かれている。
民家のため内部は非公開であるが、主屋の土間には、高さ1メートル、長さ2メートル余りの日本一といわれる「大ふいご」や大筒があり鉄砲鍛冶屋の面影を残している。
阪堺電気軌道阪堺線高須神社駅から徒歩3分、南海電鉄南海線七道駅から徒歩8分。
なお、堺区櫛屋町西にあるザビエル公園には、堺火縄銃保存会により「堺鐵砲之碑」が建立されている。(Y.N)



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