東大寺 開山堂

東大寺 開山堂は、奈良市にある。
開山堂は、東大寺の初代別当で東大寺創建に尽力した良弁僧正(689-773)を祀る堂である。
木造良弁僧正坐像が安置されており、良弁堂とも呼ばれる。→ 東大寺別当 良弁僧正ゆかりの地

良弁僧正が遷化した宝亀4年(773)から246年後の寛仁3年(1019)に初めて御忌法要が行われたことから、開山堂はそのときに創建され、僧正坐像も同時に造立されたと考えられている。
もとは、四方に回縁(まわりえん)を備えた方一間小堂であったが、建長2年(1250)に二月堂下の現在の場所に移築し、外陣が増築された。
現在の建物は、方三間の宝形造り、本瓦葺で国宝に指定されている。

良弁僧正坐像(像高92.4cm)は、如意を持って華厳の教えを説く壮年期の姿を写したとされ、がっしりとした体躯に気魄をみなぎらせた肖像彫刻の傑作で、国宝に指定されている。
秘仏とされ、良弁僧正の命日「良弁忌」である12月16日にのみ、開扉される。
良弁僧正の出身は、相模国あるいは近江国といわれ、少年の時にワシにさらわれて、東大寺境内のスギの木に運ばれたという、良弁杉の伝承が知られており、明治時代には浄瑠璃「二月堂良弁杉の由来」が作られた。



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