宇治陵総拝所(宇治陵1号陵)

宇治陵総拝所(宇治陵1号陵)は、京都市宇治市にある。

宇治陵(うじのみささぎ)は、平安時代の藤原氏出自の皇后など十七方の陵である。(国史大辞典)
JR、京阪木幡(こはた)駅から北東に広がる丘陵に、東西1km、南北2kmの範囲で37陵が分散しており、各方の墳塋は区別できないので、第1号陵を総拝所としている。
明治10年(1877)に、宮内省の調査により、藤原氏出身の皇室関係者20名の陵墓として、37カ所を選抜して国有地とし、十七方の陵、三方の墓を治定して木幡陵と称したが、明治27年(1894)宇治陵と改称した。

宇治陵(うじりょう)は、木幡一帯に散在する陵墓群の総称である。(日本歴史地名体系)
この地は9世紀後半に藤原基経によって一門の墓所と定められたといわれており、木幡寺鐘銘幷序(政事要略)に「元慶太政大臣昭宣公相地之宜、永為一門埋骨之処」と記されている。
寛弘2年(1005)藤原道長が、墓域のほぼ中央に木幡三昧堂(浄妙寺)を造営して藤原北家の菩提所として確立された。→ 藤原道長造立浄妙寺跡
五摂家の分立以後、それぞれの菩提所が別個に設定されていったため、12世紀中葉以降しだいに顧みられなくなって一門の後裔とは疎遠の地となり、廃絶するに至った。
宇治陵総拝所西側には、昭和36年(1981)に藤原氏塋域の碑が建てられている。

JR奈良線木幡駅下車、徒歩5分。



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