八木家之墓歌碑群

八木家之墓歌碑群は、和歌山県高野山奥の院27町石北にある。
住友家墓所の一段下にあり、五代五兵衛歌碑の西北にある。
中央の墓石には次のように刻されている。
(正面)八木家累代之墓
(左面)雪山院釋義道 昭和三十年五月十七日
                俗名 義彦 行年 二十才
    大いなる慈悲のみむねにいだかれて
     霊安くあれ 法のみ山に
(裏面)昭和三十一年九月十七日
      大阪市大和田町
       八木 龍蔵
           操  建之
   
花筒、犬の像などにも次の歌が刻されている。(山内潤三氏「高野山詩歌句碑攷」)
幸うすく若く浄らに散りし霊に
 やさしく侍べれ乙女椿よ
父母の罪と厄とを若き背に
 身かわり逝きし吾子は孝の子
大学を半ばに逝きし吾子は浄土で
 弥陀の御弟子となりて学ばん
いざやポチ幸うすく逝きし
 汝が主の み霊を永久に守りてよかし
幾年の不孝を詫びて
 今日わしも亡き子のもとに父母むかふ



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