山陰石楠句碑(龍泉院前)

山陰石楠句碑(龍泉院前)は、和歌山県高野山五の室谷にある。
句碑には、次のように刻されている。
雪杉の法身となる轉衣晴
              石楠

この句は、龍泉院の楠公延師の法印転衣式の際に詠まれたものである。
法印転衣式は、弘法大師の名代として1年間、高野山の重要な宗教行事を執り行う最高位の僧侶、「寺務検校執行法印(じむけんぎょうしぎょうほういん)」の就任を祝う行事である。
法身(ほっしん)とは、仏教用語で梵語(サンスクリット)ダルマカーヤdharma-kayaの訳。 仏の三身の一つ。永遠不滅の真理そのもの。理法としての仏をいう。

山陰石楠(やまかげせきなん)(本名 智也)は、大正12年11月13日に生まれた。
元高野山金剛峯寺座主 関栄覚和上門下で、還俗して古美術商 山陰玉石堂を営んだ。
昭和15年(1940)ホトトギス同人 森白象に就き俳句を学び、
山茶花(田村木国)、青玄(日野草城)、天狼(山口誓子)、若葉(富安風生)等に参加した。
俳人雑誌「金剛」を主宰している。著書には、句集晩鐘、大咲心、山姫、魔尼、沙羅、大咲心Ⅱ、金剛、円月、太虚、石楠全句集がある。
他に、句文集俳句曼陀羅、空華、山史高野山、絵本高野山、玉石堂夜話などがある。



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