養翠園は、和歌山市西浜にある国指定名勝の大名庭園である。
養翠園は、紀州徳川家第十代藩主徳川治宝が、1818年から8年かけて造営した松を主とした庭園で、敷地面積は約33,000uである。
「養翠園」の命名は、三条公修公で「マツ」の「ミドリ」を「ヤシナウ」「ソノ」との意味である。
庭園は、池泉回遊式、船遊式、借景式で、大小3500坪の池を中心に、
その周辺に老松を廻らせて、後方の焼山章魚頭姿山を背景としている。
春は桜、つつじ、あやめ、夏はあじさい、秋は萩や紅葉、冬は椿が咲き、四季を通じて花が楽しめる。
庭園内には、御茶屋 養翠亭があり茶室実際庵や左斜め登り廊下などが旧状のまま良く保存されている。
1995年には、NHK大河ドラマ「八代将軍吉宗」のロケも行われた。
2006年に、和歌山市の施設として湊御殿が園内に移築され公開されている。
JR阪和線和歌山駅又は南海本線和歌山市駅から和歌山バス「雑賀崎」方面行で「養翠園前」下車、徒歩10分。
来園者用の無料駐車場も有る。(Y.N)