瑞龍寺(村雲御所)は、滋賀県近江八幡市宮内町八幡山にある日蓮宗の寺院である。
正しくは、村雲瑞龍寺と呼ばれ、通称は村雲御所という。
日蓮宗唯一の門跡寺院であった。本尊は、一塔二尊四菩薩である。
豊臣秀吉の姉、羽柴智(とも)の方が、その子関白豊臣秀次と秀勝が非業の死を遂げたため、その菩提を弔うために出家し、瑞龍院日秀尼(にっしゅうに)と称した。
慶長元年(1596)、日秀尼は後陽成天皇から寺地及び寺領一千石を賜り、京都今出川村雲に寺を創建した。
黒御所の寺格を賜り、紫衣、菊花御紋も許されることになり、そのため村雲御所と呼ばれた。
代々、有栖川宮、伏見宮、そのほか皇族、華族などの女子が九条家に入籍した後、入寺する習わしとなっていた。
江戸時代の火災で西陣に移され、昭和36年(1961)に秀次の居城であった八幡城本丸跡の当地に移転された。
東南側の八幡公園内には、関白豊臣秀次卿の像が建てられている。
JR東海道線近江八幡駅からバスで大杉町にて下車し、八幡山ロープウエイで山頂の八幡城址駅下車徒歩10分。
八幡山ロープウエイ乗り場に、無料駐車場がある。