通り堂(文覚堂)

通り堂(文覚堂)は、京都府南丹市八木町室橋東垣内にある。
通り堂は、用水路の上に建ち、水路にかかる石橋と一体の堂で室橋の地名の由来になったともいわれている。
神護寺の復興に尽力した僧 文覚(1139-1203)が、この場所から水路の流れを検分したという伝承から、文覚堂の名前もある。
現在の建物は、平成20年(2008)に再建されたものである。
室橋村村誌(明治12年刊)によると、文覚上人が治承年間(1177-81)に当地を訪れた際、用水不足に苦しむ人々を見て深く憐れみ、村の西方の適地を指し示して用水池の築造を説き、村中が協力して築造し、用水池が完成した。
この池は、文覚池と呼ばれ、村民は文覚上人の恩を忘れないため、石橋の上に堂を建立し、文覚地蔵と称する地蔵を祀って、五月には初苗を供えたと伝えられている。
文覚地蔵は、通り堂の西に位置する観音堂(福安寺)の境内に安置されている。
JR山陰本線吉富駅下車、徒歩45分。→ 文覚井



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