中将姫誓願桜

中将姫誓願桜は、岐阜市願成寺にある国の天然記念物である。
樹高約8mで根元の上から三本の支幹が出ている。
山桜の変化したものといわれており花弁の数が20-30枚と多いのが特徴である。
当地の案内板には、次のように記されている。

    中将姫誓願桜の由来
 願成寺には次のような伝説が語り継がれています。
天平の昔藤原豊成という貴人の姫に中将姫というとても美しくて賢いお姫様がありましたが、
継母に大へん憎まれて殺されそうになりました。
危く難を逃れた姫は追手を避けて諸国を流浪し、やがて当寺に辿り着かれました。
ところが慣れぬ長旅で婦人病に患り、困り果ててこの寺の観音様に祈られましたところ、病気は忽ち治ってしまいました。
姫は喜びのあまり境内に一本の桜を植え、願いをこめて祈られました。
「桜よいつまでも私に代って、ここの観音様をお守りしておくれ。
又菩薩様、この桜の花や葉を大切に持つ婦人があれば、女の身にしかわからない心身の悩みから解放してやってください。」
姫はこうして九十日もの長い祈りを終えると、大和の当麻寺で織ったのと同じ曼荼羅を蓮の糸で織り、記念に当寺へ納められました。
この曼陀羅は後に故あって、愛知県の江南市にある飛保の曼陀羅寺へ伝わって行ったと言われています。
 この桜が珍らしい品種であることが分かったのは、郷土の偉人で昆虫翁と言われた名和靖氏の尽力によるもので、
東京帝国大学の三好学博士に調査を依頼したところ、学術的にも未発表の新種であることが確認され全世界に発表されたのです。
この桜は現在は天然記念物に指定されていますので自由に花を取ったりすることは許されませんから、
開花時に百花ほど摘んで安産などのお守りとして当寺より出しています。

JR岐阜駅からバスで光輪公園口下車、徒歩10分。願成寺参拝者用の駐車場がある。→ 中将姫物語ゆかりの地




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