如意山 願成寺

如意山 願成寺は、岐阜市大洞にある真言宗智山派の寺院である。
寺伝によると、創建は天武3年(674)で、壬申の乱第一の功労者といわれる村国連男依(むらくにのむらじおより)が、天竺伝来の十一面観音の小像と仏舎利を安置したのがはじまりという。
養老5年(721)越(こし)の泰澄(たいちょう)が現在地に移し、大洞山清水(せいすい)寺と名付けた。
天平17年(745)観音の霊験を得た日野金丸(ひののきんまろ)が、奈良東大寺の大仏を鋳造したことから、聖武天皇が行基に命じて、三尺五寸の十一面観音を彫らせ、七堂伽藍十二坊を建立し、如意山願成寺(にょいさんがんじょうじ)との勅額を下賜された。
現在の本堂前には、「如意山願成寺」の寺名額右に、「こころのままにねがいなるてら」と記されている。
奈良時代に中将姫が当麻寺から当寺に移り、難病を救う誓願をこめて桜を植え、弘仁5年(814)空海が滞留し、大日如来像と自身の像を彫ったと伝えられている。
天慶2年(939)藤原純友の乱に際して堂宇を焼失、承久の乱の頃在地の豪族小島重俊が寺坊を再建した。
織田信長の兵火でも焼失し、明暦年間(1655-58)宥遍により再建されている。
寺宝として、本尊の木造十一面観音立像、木造阿弥陀如来坐像、木造大日如来坐像、木造金剛力士立像(仁王像)、乾元(けんげん)二年(1303)銘鰐口、華瓶及び閼伽桶、紙本墨書の伝叡尊筆念誦次第五種、絹本著色刀八(とはつ)毘沙門像、春日版大般若経等を有する。
本堂前の中将姫誓願桜は、国指定天然記念物となっている。→ 中将姫物語ゆかりの地
JR岐阜駅からバスで光輪公園口下車、徒歩5分。参拝者用の駐車場がある。




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