延暦寺西塔

延暦寺西塔は、滋賀県大津市の寺院で延暦寺東塔の北西約1.5㎞のところにある。
平安時代初期に最澄が造立した山城国宝塔院を開基としており、伝教大師御廟がある。
釈迦堂は正式名を転法輪堂といい、織田信長の焼き討ちで焼失した後、豊臣秀吉によって三井寺(園城寺)の金堂が移築されたもので、比叡山上で最も古い建物である。
本尊は、最澄自作の釈迦牟尼如来立像で、堂の名前もこれに由来する。
西塔で特徴的なのは、よく似た外観で、渡り廊下で結ばれた法華堂と常行堂である。比叡山の僧兵であった弁慶が渡り廊下を肩にかけ天秤のように担いだという逸話から、両堂あわせて「弁慶のにない(担い)堂」とも呼ばれている。
法華堂では、座禅を続ける常坐三昧、常行堂では念仏を唱え続ける常行三昧という修行が行われ、法華と念仏が一体であるという延暦寺の教えを建物で表している。
椿堂は、昔、聖徳太子が入山したおり、杖にしていた椿の杖をさして帰ったところ、根を下ろしあたり一面に椿が育ったというのが名前の由来で、本尊として千手観音が祀られている。
JR湖西線比叡山坂本駅からバス経由坂本ケーブル延暦駅、比叡山シャトルバスで西塔下車。



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