船入橋碑

船入橋碑は、大阪市北区西天満にある。
当地の碑には、江戸時代の地図とともに、次のような説明文が記されている。

   船入橋
江戸時代、各藩は米や特産物を換金するため主に中之島を中心とした場所に蔵屋敷を持っていた。
川ぞいの蔵屋敷に直接船で多量の物産を搬入するため屋敷内には御船入という入堀を設けていた。
そのため、川沿いの道路は入堀への水路をまたぐために橋が必要であり、この橋を船入橋と総称した。
橋長は4間から8間半(約7.2メートルから15.3メートル)幅員2間(約3.6メートル)程度で
積荷を高く盛った船が通航しやすいように反りの大きな橋であった。
蔵屋敷は明治維新後全て姿を消したが、一部の船入橋は所有各藩の名をとめ、高松橋、徳島橋、熊本橋などとして残っていた。
平成2年、この地に入堀跡が確認されて、現裁判所の地が鍋島藩蔵屋敷跡であることが裏付けられた。
またこの船入橋は、近松門左衛門の「心中天の網島」の中で、冥土へ旅立つ男女の姿を見送る「名残りの橋」としても読み込まれている。

大阪メトロ御堂筋線 淀屋橋駅下車 徒歩10分。



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