花折坂

花折坂は和歌山県高野町にある。
京大坂道不動坂清不動堂女人堂のほぼ中間に位置する。
紀伊名所図会には次のように記されている。
「花折(はなをり) 女人堂より下にあり。参詣の諸客、此所にて花を折りて、大師に捧ぐるもあり。
又「をりとれば手(た)ぶさにけがるたてながら三世の佛に花たてまつる」とうたひて過ぐるもあり。」
挿絵には巨大な華瓶(けびょう)が2基描かれている。
高野山を目前にした参拝者たちはこの場所で花を摘んで、華瓶に供えた。
和歌山県教育委員会、高野町教育委員会による平成22年からの調査では、華瓶の一つが発見された。
江戸時代初期に製造、建立されたとみられる。正面に「弘法大師御法楽」「四所明神御法楽」と刻されている。
総高97.4cmの砂岩製である。「はじめての「高野七口と参詣道」入門」(入谷和也氏著)では、当時の発見の様子が記されている。
少し南側には石仏と石塔が建てられている。
南海高野線高野山駅からバスで女人堂前下車、徒歩10分。



TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)