加賀大聖寺前田利治供養塔

加賀大聖寺前田利治供養塔は、和歌山県高野山奥の院にある。
奥の院21町北東にあり、小田原北条家供養塔の参道入口から北へ約20m入り、西へ斜面を約10m登った位置にある。
現地の案内標柱には、「加賀前田利治墓所」と書かれている。
昭和52年(1977)7月14日に金剛峯寺と共に国史跡に指定されている。
五輪塔地輪部には次のように刻されている。
(正面) 實性院殿機雲宗用大居士
(裏面) 為先考従四位拾遺
     菅原利治公追福
     方治3年21日入寂
     加賀江紹郡大聖寺
     松平飛騨守利明

前田利治(1618-1660)は、加賀金沢藩主前田利常の三男である。
寛永16年(1639)、前田利常が嫡男の光高に家督を譲るにあたり、次男の前田利次に富山藩10万石、三男前田利治に大聖寺藩7万石を分封し、利治は加賀大聖寺(だいしょうじ)藩初代藩主となった。
九谷焼をおこすなど産業奨励につとめたほか、茶の湯を小堀遠州に学んだ。
万治3年に43歳で死去し、跡は、弟で養子の前田利明が継いだ。
歴代大聖寺藩主の墓所は、石川県加賀市の実性院にある。 → 高野山奥の院 加賀前田家石塔



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