神呪寺(かんのうじ)は、兵庫県西宮市にある真言宗御室派の別格本山である。
山号は甲山で、通称 甲山大師と呼ばれる。
聖山の甲山は、西宮市のほぼ中央に位置しお椀を伏せたような円い美しい山で、西宮のシンボルとして愛されている。
190年頃、神功皇后が平和を祈願して金の兜を埋めたと伝えられ、また兜に似ていることから、甲山と名付けられた。
甲山を神秘的な山として信仰したところから、この寺は神呪寺(かんのうじ)(神のような不思議な強い力のある寺)と名付けられたという。
神呪(かんのう)とは、般若心経にある神呪(じんしゅ)で、真言という意味がある。
寺伝によると、淳和天皇の妃(きさき)真井御前(まないごぜん)が、弘法大師空海に帰依して出家し、如意尼(にょいに)と称して、天長8年(831)勅願を奉じて堂を建立したのに始まる。
その後、寺勢が衰え源頼朝が再興したが、天正年間(1573-1592)に兵火で諸堂を焼失した。現在の本堂は、江戸時代に建てられたものである。
本尊の如意輪観音(国の重要文化財)は、弘法大師が如意尼の姿を桜の木に刻んだといわれ、室生寺、観心寺の二体とともに日本三如意輪の一つである。
秘仏とされており、毎年5月18日の融通観音大祭で特別に開帳される。
阪急電車甲陽園駅下車、徒歩約30分。参拝者用の駐車場がある。
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