苅萱の関跡は、福岡県太宰府市坂本1丁目にある。
大宰府にかつて「苅萱の関」と呼ばれた関所があり、関守 加藤左衛門尉繁昌についての石堂丸物語が、浄瑠璃や歌舞伎のなどの作品となって広く知られている。
西鉄都府楼駅近くには、「関屋」という地名が残っており、関屋交差点近くの日田街道沿いに石碑が建てられ、次の文が刻まれている。
苅萱関跡
古来、歌枕として知られ、伝説の「苅萱道心と石堂丸」ゆかりの地としても有名です。
ただ古くからあったといわれる関所としての様子は、現在のところよくわかっていません。
確かな史料としては、室町時代、苅萱関で通行料を徴収していたことを示す文書があり、また、この関を通った連歌師宗祇は、
「かるかやの関にかかる程に関守立ち出でてわが行く末をあやしげに見るもおそろし」 と書き残しています。
西鉄都府楼駅下車、徒歩10分。→ 苅萱道心、石童丸、石堂丸ゆかりの地