慶長十八年歌碑

慶長十八年歌碑(石清水歌碑)は、和歌山県高野山奥の院にある。
奥の院32町石と水向け不動を結ぶ東側参道から約5m東に入った位置で、筑前黒田家供養塔(江龍院他)と和歌山県海外引揚物故者供養塔の北側にある。
高さ130cm幅26cmの細長い石碑で、次のように刻されている。(山内潤三氏「高野山詩歌句碑攷」、巽三郎氏「紀伊國金石文集成」及び水原堯榮氏「高野山金石図説」))
高野山たのむこころのふかければ
あさき石井もくみはつくさし
慶長十八年七月廿八日
心月無庵
普請衆各逆修
楞屋(層)宗嚴
石井三丞(助)立之

この石碑については、紀伊続風土記で、法然上人碑に続いて、次のように紹介されている。
石清水
法然上人碑の北に東流するをいふ碑あり 歌に
高野山たのむ心のふかけれは
あさき石井も汲みはつきせし
此石清水てふもの舊きふみに考へす

水原堯榮氏は高野山金石図説で、法然上人供養塔の横から当地に移転したことを紹介した上で、次のように記している。
この碑は察するところ、玉川歌碑の建設に倣って立てられたもので、野山中板碑歌碑の随一で、實に玉川歌碑と倶に、山中歌碑の双(旧字)璧として保存すべき重要なる碑石である。



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