欽明天皇陵(梅山古墳)

欽明天皇陵(梅山古墳)は、奈良県明日香村にある。

欽明天皇(510-571)は、第29代に数えられる天皇である。
継体天皇と手白香(たしらか)皇后の嫡子で、異母兄の宣化天皇の死後、539年に即位し、大和の磯城嶋金刺宮(しきしまのかなさしのみや)で、宣化天皇の女の石姫を皇后として敏達天皇が生まれ、蘇我稲目の堅塩媛(きたしひめ/かたしひめ)を妃として、用明、推古両天皇、その同母妹の小姉君(おあねぎみ)を妃として崇峻天皇が生まれた。
即位の事情については、継体天皇の死の直前、もしくは直後に即位し、安閑、宣化両天皇の「王朝」と並立したとの説もある。

梅山古墳は、明日香村では唯一の前方後円墳で、欽明天皇の檜隈坂合陵(ひのくまさかあいのみささぎ)に治定されている。
全長約140m、後円部径72m、前方部107mで、墳丘は3段築成で周濠を有している。
墳丘には、葺石があり、埴輪片も出土している。

日本書紀によると、欽明天皇は32年(571)4月に亡くなり、9月に檜隈坂合陵に埋葬された。欽明天皇の妃で推古天皇の母 堅塩媛(きたしひめ/かたしひめ)を推古天皇20年(612)に合葬し、28年(620)10月には砂礫を檜隈陵の上に葺き、土を積みて山を成し、氏ごとに大柱を土の山の上に建てさせるという記事が見える。

当地の北側約500mのところにある橿原市の巨大前方後円墳 見瀬(五条野)丸山古墳(全長310m)が欽明天皇陵であり、梅山古墳の被葬者は、蘇我稲目であるとの説も出されている。

近鉄吉野線飛鳥駅下車、徒歩10分。→ 飛鳥古墳めぐり



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