多田満仲墓所は、和歌山県高野山の奥の院にある。
源満仲(みなもとのみつなか)(912-997)は、平安時代の武将で、清和天皇から出た清和源氏の家系である。
摂津守(かみ)を契機に、摂津国多田(兵庫県川西市)に居住して多田源氏を称し、多田院を創立して一族郎党を住まわせ、摂津源氏の基を築いた。
現在の川西市にある多田神社(元多田院)は、多田満仲ほか源氏五公が祀られている。
砂岩製の五輪塔には、天禄元年(970)の紀年銘があるが、五輪塔の形態から南北朝時代又は室町時代初期の造立と言われている。
銘文は、「右大臣源朝臣、仲光敬白、満仲法名覚信、天禄元年八月廿七日」と刻まれている。
8月27日は、多田満仲の祥月命日で、多田神社では、萬燈会、一の宮満仲公年次祭が行われる。→ 久々知須佐男神社