鳥羽天皇安楽寿院陵

鳥羽天皇安楽寿院陵は、京都市伏見区にある。

鳥羽天皇(1103-1156)は、平安時代後期の天皇(在位1107-1123)である。
堀川天皇の第一皇子として生まれ、生後7か月で立太子、父堀川天皇の病死を受けて嘉承2年(1107)5歳で即位したが、専制的な院政を行っていた祖父白河上皇により、保安4年(1123)皇太子顕仁(あきひと)親王(のちの崇徳天皇)に譲位させられた。
大治4年(1129)白河上皇の死後、崇徳、近衛、後白河の三代の天皇在位28年間にわたって院政を行った。

安楽寿院は、京都市伏見区竹田中内畑町にある真言宗智山派の寺院で、保延3年(1137)鳥羽離宮の東殿を寺に改めたことに始まる。
開基は鳥羽上皇で、上皇念持仏である卍阿弥陀(まんじあみだ)仏を本尊とし、覚法法親王を導師として落慶した。
保延5年(1139)鳥羽上皇が自らの葬堂とするため本御塔(ほんみとう)と呼ばれる三重塔が建立され、保元元年(1156)7月2日に鳥羽法皇(上皇)が安楽寿院御所で崩御すると、遺言により火葬には付されず本御塔の塔内に葬られた。
現在の安楽寿院に伝えられる阿弥陀如来像がその塔の本尊であったと推定されている。
鳥羽天皇安楽寿院陵の現在の建物は、江戸時代に建立された法華堂である。
当地の南には、「白河法皇鳥羽法皇院政之地」と書かれた石碑がある。→ 白河天皇成菩提院陵



TOP PAGE  観光カレンダー
TOP PAGE  观光最佳时期(旅游日历)