トルコ記念館は、和歌山県串本町にある博物館である。
明治23年(1890年)6月、トルコ皇帝特派使節として来日したオスマン・パシャ以下の将兵を載せた軍艦エルトゥールル号が、帰路樫野埼で遭難し、乗組員587名が犠牲になった。
島民が総出で乗員の救出にあたり、69名が救助され、後日トルコに帰還した。
その翌年、慰霊のための記念碑が建てられ、串本町とトルコ国との友好の証として、トルコ記念館が建てられた。
館内には、エルトゥールル号の模型や遺品などが展示されている。
平成27年(2015年)には、この遭難事故とトルコ航空機によるイラン・イラク戦争での日本人救出を描いた映画「海難1890」が公開された。
この日本トルコ合作映画公開を記念して、館前にオープンセットが再現されている。
屋上展望台からは、事故現場の船甲羅や樫野埼灯台を望むことが出来る。
JR紀勢本線串本駅から串本町コミュニティバスで、樫野埼灯台口下車、徒歩5分。樫野埼灯台口に無料駐車場がある。