桜池院

桜池院(ようちいん)は、和歌山県高野山西院谷にある真言宗の別格本山である。
本尊は、阿弥陀如来で秘仏とされている。
寺伝によると、大治2年(1127年)白河天皇の第4皇子 覚法法親王が、壇上伽藍の向かいに養智院を建立し、亡くなるまで住したという。
その後、正嘉2年(1258年)に後嵯峨上皇が高野山参詣の際に当院に宿泊し、その前庭の池の姿を見て、
「桜咲く木の間もれくる月影に 心も澄める庭の池水」
との歌を詠んだ。
この歌に出てくる桜と池の二文字から、桜池院と寺名が改められた。
桜池院は、「おうちいん」と読むところであるが、創建当時の名を残して、「ようちいん」としている。
重森三玲作の石庭は、国の天然記念物に指定されている。
明治時代に合併された成慶院(せいけいいん)は、武田信玄の菩提所であったため、桜池院の本堂には、信玄の位牌が祀られている。
また奥の院にある武田信玄、武田勝頼墓地(和歌山県指定史跡)は、当院が管理している。
南海高野線高野山駅からバスで金堂前下車、徒歩2分。参拝者用の駐車場がある。


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