真土山万葉歌碑(万葉古道沿い)は、和歌山県橋本市真土の飛び越え石に至る古道沿いにある。
隅田駅から飛び越え石に至る万葉古道沿いに、隅田駅前歌碑、笠朝臣金村歌碑、石上歌碑、橡(つるばみ)歌碑、いで吾が駒歌碑の五基の石碑が建てられている。
当地の見開きの形の石上歌碑には次のように刻されている。
紀ノ川の万葉 犬養 孝
まつちの山越え 大和の万葉びとが紀伊国にはいる最初の峠は、紀和国境のまつち山である。
そこは、五条市の西方、和歌山県橋本市(旧伊都郡)隅田眞土とのあいだの山で、
昔は山が国境であったが、現在は山の西方、落合川(境川・眞土川)が県境となって、その間に両国橋が架けられている。
石上乙麻呂卿配二土左国一之時歌
石上(いそのかみ) 布留(ふる)の尊(みこと)は たわやめの まとひによりて
馬じもの 縄取りつけ ししじもの 弓矢かくみて
大君の みことかしこみ 天ざかる 夷(ひな)へに退(まか)る
古衣(ふるころも) 又打山(まつちやま)ゆ 還り来ぬかも
(巻六 - 一〇一九)
右側の副碑には、次のように記されている。
真土の万葉歌碑
第八回橋本万葉まつりを記念し、又永く
橋本の万葉が受け継がれる事を祈り
大阪大学名誉教授 甲南女子大学名誉教授
文化功労者 文学博士 故犬養孝先生の
著書「紀ノ川の万葉」よりその遺墨を刻し
ここ万葉のふるさとにこれを建つ
二〇〇〇年十一月二十三日
橋本万葉の会
赤御影石製の橡歌碑には、次のように刻されている。
(上面)
橡之 衣解洗 又打山
古人尓者 猶不如家利
(前面)
作者不詳
橡(つるばみ)の 衣解き洗ひ 眞土山
本(もと)つ人には なお如かずけり
万葉集 巻十二-三〇〇九
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