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春岳院は、奈良県大和郡山市新中町にある。
如意山と号し、高野山真言宗の寺院である。もと東光院と称した。
開山は重勢(文禄3年没)で、大和大納言 豊臣秀長の菩提所である。
当初の菩提寺である大光院が京都に移された後、郡山において位牌と墓所(大納言塚)の管理を託されたことから、門前には、「大和大納言 豊臣秀長公菩提寺 如意山 春岳院」と記されている。
豊臣秀長の戒名は、「新捐館 大光院殿前亜相春岳院紹栄大居士」で、春岳院(しゅんがくいん)の寺名もこれによっている。
現在の本堂は正徳五年(一七一五)の再建で、令和七年(二〇二五)に改修されている。
寺宝の豊臣秀長像は、江戸時代初期の狩野貞信の筆で、大納言塚前にある説明板にも使われている。
秀長が策定した郡山城下の商工業者特権(箱本制度)は、江戸時代も引き継がれたため、春岳院は町人から篤く信仰され、箱本制度史料をはじめとする古文書を所蔵している。
足利尊氏の念持仏とみられる真鍮製の南北朝時代初期の千手観音像があり、厨子には「五三の桐」と「丸に二引」の足利氏の定紋と「源源氏」の銘が刻まれている。
近鉄橿原線の近鉄郡山駅下車、徒歩10分。

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