扇面句碑

扇面句碑は、和歌山県高野山奥の院32町石南にある。
安芸浅野家供養塔の北隣に位置している。

扇形石碑と台石には、次のように刻されている。
(参道側)
森田愛子は越前之國の人 その母よしと九頭竜河畔に住む
高濱虚子先生の小説「虹」に顕る
昭和二十二年四月一日歿す
母娘住み
 窓の外には
   浮寝鳥
    桐翆
(東側)
鎌倉の
 夢見て
  さめて
   雪篭り
    愛子
(台石)
昭和四十年五月
 越前之國
小森石材工業所調製

森田愛子(1917-1947)は、福井県坂井市三国町出身の俳人である。
高浜虚子の「虹」のヒロインとして登場する。
昭和14年(1939)鎌倉での療養時代に、高浜虚子門下の伊藤柏翆と出会い、俳句を始めた。
句集として、虹、愛子全句集、森田愛子全句集、森田愛子遺句集、森田愛子選句集がある。
森田愛子の墓所は、寿福寺(鎌倉)、月窓寺(三国)、性海寺(三国、森田家の菩提寺)にあり、
東尋坊(虚子、愛子、柏翆句碑)、瀧谷寺、性海寺、当地奥の院に句碑が建立されている。

→ 高浜虚子 虹 小説集



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