龍興寺

八木山龍興寺は、京都府南丹市八木町にある臨済宗妙心寺派の寺院である。
本尊は釈迦如来である。開山は義天玄詔。開創年次は、宝徳2年(1450)とも享徳元年(1452)ともいわれている。
室町幕府管領の細川勝元により創建されたが、八木城主内藤氏の菩提寺創建説もある。
妙心寺下の三龍(龍安寺、龍潭寺、龍興寺)の一つといわれる重要な寺院である。
応仁の乱で京都の妙心寺が焼失する際、妙心寺第六世の雪江宗深禅師が、兵火を逃れ龍興寺に避難し、僧堂を開いた。盛時には百人を超える修行僧が龍興寺に集まったと伝えられている。
明智光秀八木城を攻めた際、兵火により、本堂、庫裏などすべての建物が焼失したが、天正11年(1582)に再建された。
鐘楼は、本堂の東側、参道の傍らに建てられている。切妻造桟瓦葺で、桁行、梁間各一間で、天明6年(1786)再建の本堂と同じ頃に再建されたといわれており、南丹市の指定文化財となっている。
庭園内には、玉雲寺のつつじ、谷性寺の桔梗、龍興寺の牡丹を植えた和合の碑が建てられている。
JR山陰本線八木駅下車、徒歩約20分。



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