釈迦文院

釈迦文院は、和歌山県高野山南谷にある真言宗の準別格本山である。
本尊は、金剛界大日如来坐像で、国の重要文化財に指定されている。
持仏堂に釈迦如来が祀られていることから、釈迦文院と名付けられた。
寺伝によると、平安時代末期に高野山を中興した祈親上人の開基で、学侶の寺院として代々高僧を輩出している。
織田信長の腹心であった森蘭丸の菩提寺で、同族の岡山津山藩主の森家が大檀主となった。
江戸時代に記された紀伊続風土記によると、摂津、遠江などに計49の末寺があり、全盛を極めた。
日本最後の仇討として知られる明治時代の神谷の仇討の菩提も弔っている。
境内の裏手の山には、祈親上人の供養塔(非公開)がある。
寺宝として、空海が書いたと伝わる「大和州益田池碑銘幷序一巻」、木造不動明王立像を蔵し、いずれも国の重要文化財に指定されている。
大和州益田池碑銘幷序(やまとのくに)(ますだいけのひのめい)(しょをあわせたり)は、遍照発揮性霊集巻二に収められており、
「(前略)粤。有益田池。兩尊鼻子之州。八烏初動之國(後略)」と記されている。
益田池は奈良県高市郡白橿村に造られたもので、周辺六郡の水田をうるおした大貯水池である。
境内には、鷹羽狩行の句碑が設置されている。
南海高野線高野山駅からバスで霊宝館前下車、徒歩5分。→ 益田岩船


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